「数学文章作法 基礎編」を読んだ

数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

本書はどうすれば読者に誤解をされにくく意図が正確に伝わる文章になるかを教えてくれる, この本書で伝えたいことの本質は,冒頭で次の様に述べられている.

本書では,正確で読みやすい文章を書く原則をお話します.その原則は

読者のことを考える

と一言でいえます.

正にそのとおりだと思う.

一般に人は書く量よりも読む量が多いはずなので,読み手の気持ちがよく分かるはずだ. この事を心がけ, 自分が読んだ時に分かりやすいと思えるまで文章を推敲すれば, 他の人にとってもわかり易い文章を書くことが出来るだろう.

具体的にどうすれば良いのか,何を心がければよいかは, 本書が教えてくれる.

ただし,本書の内容を全て理解したとしても,すぐに良い文章が書けるようになるかというと そんなうまい話はない. 言いたいことは漠然とあるけれども,それを伝える具体的な文章が 出てこないということが普通だ.

ではどうすればよいのか? 結城浩さんのホームページで 「「文章を書く」ということについて。 - 結城浩の連ツイ」 といった文章が公開されている. 書籍の冒頭で読みやすい文章を書く本質を一言で述べたように, この文章でも「文章を書くこと」について本質を一言で述べている. それは「まず、書きましょう」 だ.

完璧でなくてもいい,わかりにくくてもいい. でも書かないことには何も始まらない. 初めは生みの苦しみがあるかもしれない, 必死にひねり出した文章が分かりにくい文章だと自分で気づいた時 悲しく感じるかもしれない. それでも今苦しんだ経験が,自分の成長とつながり, 次はもっと楽に書けるようになると信じて歯を食いしばって 「まず,書く」苦しみを乗り越えよう.

最後はいつも心が折れそうになる自分自信に向けたメッセージとして書いた.