先生! 河原 和音 (著)

久しぶりに読み返してみた.女子高生の響が同じ高校の先生と付き合うというまぁ,ありきたりな話なのだがなかなか面白い.高校生が若い先生に恋焦がれるというのは誰しも思うことなんだろうけども,現実問題を考えるとうまくはいかない.まず,世間がそれを許さない.それに,生徒側と先生側では立場が全く違う.問題が発覚した時に生徒側は厳重注意ですむだろうが,先生側は社会的立場を失う可能性がある.そうなると街で気軽に遊んだりなんかはできないし,学校で親密に話すなんてことも難しい.物語の中でももちろんその描写は描かれていて,主人公である響はその都度,悩みや苦しみを感じている.響はまだ幼いからなのかこの制約の多い恋を正しくは理解してないし,正しい対処もできない.大人からすれば,なんでそんなこともわからないで,わがまま言うんだと思うのかもしれない.というか僕は思った.けどその未成熟な響が,問題に直面する度に少しずつ相手のことを考え,自分の気持ちを我慢することを覚え成長していく姿はとても美しく感じる.
恋愛観は性別や年齢などで様々違うと思うけれど,このマンガはそれぞれで違った視点で読むことができて楽しめるんじゃないかと思う.

先生! (1) (マーガレットコミックス (2630))

先生! (1) (マーガレットコミックス (2630))